北鑑 第十一巻〜第廿巻・第丗八巻・第五十五巻
藤本 光幸 筆写

藤本光幸筆写の北鑑を公開しています。今回、第十一巻〜第十一巻・第十五巻〜第十九巻を追加公開します。(2016,06,29更新)
白黒コピーされたものをファイル化・公開しています。
鉛筆などによる書き込み・追記部分は、竹田侑子氏によるものです。

・第十一巻は、『藩外記』として倭朝に仕組まれた戦役の歴史や、アテルイ・モレ処刑の経緯などが説明されています。

・第十二巻は、日本将軍安倍安東の息姫日高見女子が、倭朝安倍女大王(倭称:孝謙・称徳)となるも、その死去により天智天皇の系統となっていく様子が説明されています。

・第十三巻は、東海より大筏に乗せた六頭の馬を津保化族の祖先が連れ来たりするなど、宇曽利への馬の渡来が、氷雪渡り・船渡り・筏渡りの三種あったことなどが説明されています。

・第十四巻は、原『北鑑』というべき古書の成立事情などについて説明されています。

・第十五巻は、平将門・辰子姫・楓姫の運命などについて説明されています。

・第十六巻は、古代人永住の地として、奥内・三内・入内があったなどの説明がされています。

・第十七巻は、産金とその支配者の歴史などについて説明されています。

・第十八巻は、イシカ神の怒りが旱魃・風水害などをもたらし、ホノリ神の怒りが地震・噴火をもたらすなどの説明がされています。

・第十九巻は、磯野家文書などについて説明されています。

・第廿巻は、東日流外三郡誌の別巻として編集したことが記されています。

・第丗八巻は、『大王の玉座を狙う倭の豪族天皇氏は、その四方豪族を圧して成れるは倭史なり。』として、丑寅日本国の正当性について説明しています。

・第五十五巻は、丑寅日本国とモンゴルとの交流などについて説明されています。

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西暦年号・読みなども目次作成者が追加したものです。 (2012,09,28更新) 


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第十一巻
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第十二巻
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第十三巻
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第十四巻
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第十五巻
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第十六巻
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第十二巻
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第十八巻
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不詳 (第十九巻)
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第廿巻
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第丗八巻
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第五十五巻


第丗八巻 目次


P000  第丗八巻表紙 

P001  戒告之事 一 
P001(内容) 他見に無用 門外不出 失書 寛政五(1793)年七月 秋田孝季 丑寅日本国 十五萬年 三十萬年 北辰の人跡 史証 人祖 萬物 智脳 睡眠 心身 
P002(内容) 他生萬物 祖の生態 生相 人間 猿 累代 進化 鼠 樹上生物 手足進化 樹下草原 直立歩行 猿人 有尾 無尾 智能 正論 理想 白 黄 黒 肌色 生處 風土 種生 古代 信仰 神 荒覇吐神 人相 人種 天地水 大恵 神を解く 人
P003(内容) 天地水 萬物生々 神記 神の常世国 神代 高天原 大自然 宇宙 銀河 星 消滅 生誕 億兆 日輪 光熱 地界 山海 生物 生命 誕生 他生 海中 繁殖 神 生々萬物一切 荒覇吐神 丑寅日本国 国神 イシカ ホノリ ガコ 社 古代 迷信 

P004  二 
P004(内容) 信仰 真理 哲理 合掌 史書 事柄 心 記 消滅 荒覇吐神 信仰 神事 世襲 毎年 古伝 若き者 敬遠 諺 稔る 頭 稲穂 親不孝 質の札 音無しの庇  酔いどれ 
P005(内容) 雪道 腰巻 炉 しらみ 干鰊 若妹背 腰痛 田草取り 盆踊り けがつ しぐさ汁 庇音 長い刀 十五夜お月様 青山 盆 蓮華 親 

P006  三 
P006(内容) 藁 お米 なすびの花 田の草 からす 諺 盆唄 先人の戒 神楽 伝統 東日流 ねぶた 宇曽利 糠部 山東 秋田 ぼんてん 傘灯 岩手 鹿舞 鬼剣舞 地神 神事 世襲 故因 渡島 ウタリ 語り部 次代 

P007  四 
P007(内容) 逝く 来る 陸奥 山里 生意気 舊事 伝統 常時 子孫 馬術 チヤバンドウ 弓術 アンダ 投槍術 ゴマ 利剣術 カン 草隠忍術 トブサ 安倍五法の術 得練 軍事 語部七種 世襲 敵中横断の試練 不断の修行 男子 放浪 諸国 事情 時勢 安倍に縁れる 忍び 甲賀 伊賀 風魔 奥州黒脛巾衆 伝統 伊達衆 秋田実季 家来衆 師 天皇 神代 一系 権の坐 偽の正統史 丑寅日本国 大王国 実在 

P008  五 
P008(内容) 遺跡 遺物 抹消 謀反者 極刑 法 制圧 偽史 幼心 浸透 公史 正伝 神代 歴史 実在 不動信 育生 忠節心 不動 国史 神皇正統の記 実在 誠 史実は強し 丑寅日本国 大王 日本将軍 古代 東日流 三大王代 阿蘇辺大王 岩木山麓 一族五萬人 津保化大王 

P009  六 
P009(内容) 宇曽利 糠部 外浜 転任 一族八萬 耶ヒ(麻+非)堆阿毎氏大王 故地 放棄 東日流 赴 民族併合 安日彦王 副王 長髓彦王 国を肇め 坂東 安倍川 越の糸魚川 国境 阿蘇辺族 津保化族 麁族 熟族 渡島族 越族 併合 荒覇吐族 五十七萬人 大王 即位 語部録 丑寅日本国大王 建国の一世 紀元 旧唐書 新唐書 倭 日本国 異なせる国 丑寅の日辺の国 宋書 倭国 六国乃至七国 連併国 和珥 土師 平群 物部 大伴 蘇我 羽田 葛城 巨勢 大王 中臣 倭史 九氏 河内 二氏 丑寅日本国 
P010(内容) 天皇記 国記 史編 丑寅の日本肇国 倭史 引用 神代 肇国 天皇即位 辰韓 弁韓 馬韓 シ+歳(ワイ) 帯方 楽浪 沃天 高句麗 集安 宇文部 鮮卑 慕容辺 拓跋部 遼水 河水 趙 西晋 淮水 江水 東晋 古伝 類似 高天原 天孫降臨 三種の神器 五部神 天神の神勅 天皇即位 岩戸隠れ 神話 真写 神の降臨 日向 高千穂嶺 荒ぶる 先住民 鎮圧 無智識 民 手段 大麻 煙り 陶酔 復従の信 倭神 神事 麻糸 妖法 名残り 天孫 倶 神楽 中臣 忌部 猿女 鏡作 玉作り 祭祀 

P011  七 
P011(内容) 渡来 帰化人 遺りき 生々 奥州 世襲 圧制 出芽を摘まれ 自在の志望 蝦夷 賎み 過却 蒙りて 逝く 憂ふる 史実 丑寅日本国 大証 世襲 廻り来る 偲び 光陰 朝幕 失堕 大王 悪 反き 科税栄華 衆 反忠 オリエント 巨大 遺跡 神殿 信仰 救済 教導 誠 久遠 遺りける 如何に 威 王国 蟻の一穴 崩壊を招く 事毎 幾萬 生命 下敷き 殉 歴史の常 丑寅の日本国 一義に以って 人命尊重 民 平等の守権 理り 天地水の神 一統 信仰 荒覇吐神 

P012  八 
P012(内容) 主旨 神 萬物生々 父母 吾等一族 血累 人の上に人を造らず 人の下に人を造るなし 王に選ばる々とも 民の生々安住を導き 足らざる王 民の議 是を除く主権あり 選ぶ 掟 古代 伝統 律を造らず 民はこぞりて律を定め 王は是を執行 神の理 信仰 国治の理念 古来 倭 支那 三韓 流通 文物 人物往来 国を造り 丑寅日本国 山靼 往来 古期なる世 海道を越えて 黒龍江を航して 山靼深く流通を叶 奥なる處 亜細亜の果 商易 古事 世の知る 種族 百二十七族 余 モンゴル族 伝達 吾が国 商  海産物 干物 
P013(内容) 類 昆布 天草 若布 鰊 鱈 鮭 鰯 魚+易(スルメ) 鱶ひれ 獣毛皮 黒狐 黒てん らっこ とど 商品 珍重 物交 異国 高価 金銀製 陶器 宝石 都度 古来 山靼 商人行商 大事 如何なる 馬賊 襲ふ 商を妨ぐる 商隊 群をなし常に備へて 討物 携帯 品渡り次ぎて ローマ ギリシャ エジプト エスラム トルコ シユメール 彼方 商品 入手可能 帰化人 吾が国 諸職工の伝道 海運 海 遠く渡らず 東日流 渡島 樺太 山靼 陸路 浜寄り 続く クリル道 住民 海産物 流通 永く 交易 

P014  九 
P014(内容) 古事記 日本書紀 天皇 歴史 実相 甚々 軽率 権付 木に竹を継ぐ 神話 意趣も異なれる 歴史 証じ 倭国一統 大王各處 虎視眈眈 割處 和珥氏 土師氏 物部氏 阿毎氏 平群氏 大伴氏 蘇我氏 羽田氏 巨勢氏 中臣氏 春日氏 葛城氏 飛地領 牽制 大王 一統 上古 恥歴の世相 諸氏 一行 史に遺す 天皇記 謀策 如実 国記 倭の肇国 丑寅日本史 三千年 後期 創りぬ 春日山 三輪山 耳成山 畝傍山 天香久山 謄駒山 金剛山 浪速之津 淀之津 在居 豪族の巣 西 耶ヒ(麻+非)堆氏 出雲 千代川 若狭小浜 敦賀 伊吹 白山 九頭竜 越 神通川 犀川 三輪山 掌握 耶ヒ(麻+非)堆大王 

P015  十 
P015(内容) 倭国 征略 一統 三代安日彦王 倭の連合 敗れ 東国東北 敗北 因 筑紫 大挙 水軍 熊野浪速 狭討 不覚 吾が丑寅日本国 落来たる 安日彦王 舎弟 長髓彦王 倶 礼 阿蘇部王 津保化王 麁王 熟王 四王 事の由 茲に 五王 勢を結し 日本国 国号 五王の民 荒覇吐族 併合 日本国 倭 領境 坂東 安倍川 越 糸魚川 地濠帯 定め 倭の押領 牽制 先陣関 天龍 諏訪 糸魚川 固 日本国の建国 創め 安日彦大王 東西南北 四王 その間隔つ處 国主 県主 郡主 置きて国治す 神話倭史 書頭 天孫降臨 六加耶建国之伝説 神武天皇 

P016 十一 
P016(内容) 東征伝説 高句麗 夫余 建国伝説 引用 あらすじ 同じ 古事記 日本書紀 神代史 信ずるに足らん 筑紫 出雲 神話 創る 三種の神器 皇位継承 支那 三韓 諸伝説の主旨 大野安麻呂 稗田阿礼 語部 古事 仕入れ 他の舟 安案 古事記 日本書紀 編作 東征 禾+歳(ワイ) 貊 沃祖 才+邑(ユウ)婁 契丹 民族神話 自考 吾が丑寅日本国 上代史諸説 異土 史伝 神話 引用 神の出自 文字の出自 偽り 明細 記 古代 オリエント 諸史 吾が国 歴史 故因 説 何事 作為 丑寅日本史 語部録 今に遺し 感無量 人の渡り 世の移り 地異の変 風土の異候 

P017 十二 
P017(内容) 古来 適生 安住 住居 故地戦乱 脱 非常 敗者 安住地 移る 人 子孫安住 新天地 安心立命 移動  古来 人類 世界 分布 海を渡り 大河 流れ 嶺を越え 荒野砂漠 横断 氷雪 炎天 人祖 土着 累代 今日 歴史 実情 丑寅日本語部録 明細 丑寅日本国史 何事の作偽なき 信じ覚つ 権々謀々 大王の玉座 狙ふ 倭 豪族 天皇氏 四方豪族 圧 成れる 倭史 豪族 盛衰 浮沈 天皇 世襲 君臨 空位 天皇の位 時の力勢 豪族 廻りてなれる 世 萬世一系 天皇系図 
P018(内容) 神代 基付くの証 何事も無く 地に在りし 神器 外聞 史に綴り 由来 引用 神代 神話 数々 然なる 古代 祭祀 呪術 丑寅日本国 多神を造らず 唯一 全能の神 荒覇吐神 天なる 壮大 神秘 宇宙 日輪 光熱 月の満欠け 日触月触の訪れ 彗星の訪れ 宇宙の運行 暦を造りて 的中 天 風雲明暗 四季の寒暖 イシカ 大地 ホノリ 水 一切 ガコ 是の三神 三神即一神 修併 荒覇吐神 天 イシカ 大地 ホノリ 水 ガコ 生命萬物 誕生 理 神 創り 信仰 一統 民の一致 泰平 統治 大王 民 仁 領域 代表 

P019 十三 
P019(内容) 長老 選抜 代々 一系 大王子孫 長老を集い エカシの議 伝統 故縁 語部録 伝わる 丑寅日本の大王 老 判断 治政 重位 若 老 大王 推挙 代々 治政 失事 王者 大陵 水葬 土葬 火葬 生前 遺言 倭の国 大王 地の豪族の長 大陵 老坂 生々 民 酷使 造営 歴代 世に非らざる 大王 歴史に造り 天皇陵 認識 天皇記 国記 能く明解 御陵 設定 稗田阿礼 甚々 作史外道 

P020 十四 
P020(内容) 大王 御陵 真に在る 数少なし 古陵 石室 前棺 除きて 埋葬 陵奪 天皇陵 後世に定め 実の天皇陵 豪士の陵 今に遺る 古事 造陵 優る 倭史 天皇陵 天皇に当たらざる 極めて多し 丑寅日本国 大王の陵 自然に遺骸を委ね 証跡 遺さざる 大三輪蘇我郷 加賀の犀川 三輪 成坐 大王耶ヒ(麻+非)堆彦軍 屯聚 物部連 尾張連 木国造 能登臣 鴨臣 三輪君 穂積臣 和珥臣 吉備臣 倭直 矢田部造 上毛野君 大伴連 平群臣 巨勢連 蘇我連 羽田臣 葛城君 春日君 土師君 中臣連 出雲大王 耶ヒ(麻+非)堆大王 国をゆずりぬ 

P021 十五 
P021(内容) 出雲大王 承給らず 帰りければ 耶ヒ(麻+非)堆大王 即位 御諸山大王 称 国神 九頭龍 祀り 酒を奉りて 祝い 九頭の龍 酒杉樽 首枷て 呑みて 三輪酒船 三輪の王 山明き 日輪 光りに満て 肇むる耶ヒ(麻+非)堆 安日彦王 記中 伝 遺 みちのくの春は遅く 五月に至りても 山湲に残雪 朝夕に霞 山々の立木 雲に浮生ふ 風流 陽光 霞は消えつる 山面まだらに 残雪の景を望む山里 今頃 こぶしの花盛り 山吹も咲き 雪解を追って 蕗のとう 黄金の花 一面に咲き 湲水 遅雪解の水瀬 さわがしむ かじかの鳴く音 ぶつぽうそう 合唱
P022(内容) 中山 神仏 求道 雲水 雲の流れに向ひて 法羅を吹き 金剛蔵王権現 役小角 唱え 称名 石塔山 石神 太古のさま 今猶 郷人 参敬 古今 崇拝 分断つ 往古の事 夢まぼろし 此の山 全りては 嶺の嵐 湲間颪 皆乍ら 神仏の声と相と その景 脚を駐めて休息す 苔香も鼻突く 石神の塔 世のもの 知 唯 忝けなさ 感無量 中山千坊 聖跡求道 此の山 訪ぬる 道 落ち 橋 落ち 辿り難し 昔 乱あり 日本将軍安倍頼良 日高見の鳥海 狙矢の傷 討死 康平三(1060)年 此の地 葬むる 天貴五(1057)年 入滅 三年後 仮埋葬 浄法寺 骨 安日川 洗骨 此の地 永代埋葬 吾 死 此の遺骸 石塔山 埋む 永く湲水音の絶えざる處 遺言 厨川大夫安倍二次貞任 

P023 十六 
P023(内容) 自から 背負ひて 此の地に赴き 遺言 爾来 安倍一族宗家の墓 是の地に葬むらる 忘れじな 衣の川の 戦より 此の地 ねぶる 日之本の君 とこしなえ 荒覇吐神 祀り 石塔山 苔は石覆ふ 道しるべ 人知る事 避けなして たむけの華 山吹の葦 吾れ 昔偲べば 涙 瞳曇らす 苔の盛墓 世界 古代 栄ひたる 都の跡 見る影もなき 巨大なる廃墟 エジプトの命 ナイル河の両岸 石の遺跡 サッカラの段状ピラミツト ギザなる大スフインクス 三大ピラミツト 小ピラミツト ダハシュールの赤き色のピラミツト 崩れたるピラミツト メイドウム 同じく 
P024(内容) 崩れたる テル、エル、アマルナ 王宮址 異色 デンデラ ハトホル神殿 ルクソール カルナック神殿 ルクソール神殿 メムノン 巨大石像 ハトシェブスト 葬祭殿 ラムセウス神殿 王家の谷 暦代王の墓 エドフ ホルス神殿 コム・オンポ コム・オンポ神殿 アブシンベル 大神殿 小神殿 ナイル川王国 歴史 巨大 遺跡群 亜然 眺む耳 パンパブチスタ号 アカプロコ 同乗 秋田実季の臣 浪岡又右衛門 報告書 バレンケ ヤシユチラン遺跡 ユカタン チチエンイツア ウシユマル遺跡 コバー遺跡 グアテマラ ワシヤクトウン遺跡 テイカルの遺跡 セイバル遺跡 ホンジユラス コバン遺跡 マヤ族の遺跡 インカ族の遺跡 南 
P025(内容) 是の如き遺跡 神殿 ピラミッド 一人の信者 遺る 盗掘 盗掘の群 絶えざる 金銀宝石 二足三文の価 投げ売り ギリシャ アテネ遺跡 トルコのヒサリツク シユメール ヂグラート 天竺 モヘンジョ・ダロ遺跡 アジヤンタ 石窟遺跡 砂と砕ける 遺る遺跡 住家 墓 遺さざる モンゴルの如き 大自然ぞ知る耳 埋葬のあと 馬蹄に踏固め 墓跡 久遠 人目 触る々 吾が丑寅日本国 然りなり 大陵を造らず 安倍日本将軍 自から 人も通らぬ 仙境 遺言 己が骸 葬らしめ 久遠 滅定 代々 受継がれ 山靼 伝統 死して何をか曰はん 叶はぬ事 死後を以て 子孫にたむけを断ち 安らか 魂 甦えり 天命に安じ給ひき 不断の誓ひ 石塔山に眠れる一族の皆乍ら 是くあり 
P026(内容) 是くあり 依て 奥州 安倍一族古証 墓 秘の秘中 なげくまず 死出 安らぎ 三途の瀬踏み 魂なれば飛ぶ 後 世に甦える 吾れ 死にざまめたく 心惑わす 頼良の遺歌なり 世界に望みて 子孫は海を道とて栄ひし 安東船 もたらしたる利益 一族安住の泰平 犯されず 今 子孫 大名 遺り 平泉藤原氏 栄華 水湯の費 盡さず 民を安らぐ 安倍一族 厨川 遺しける 累代金山の塊 今 秘中 秋田宗家 系図 遺り 馬 二千駄 黄金 上之系図 密 現 下之系図 世に通せる 秋田氏 如何 急 遺産 掌を触れる 易く 人視に触れる處 非 故 秋田家 いやさか 祈り 

P027 十七 
P027(内容) 神の相 人の相 造 崇拝 神を冒涜せる行為 古代丑寅日本国 タブー 神に相 大自然 神 萬物の相 人の信仰 聖り 見給ふなかりき 古き世 女人 土 練り造られ アラハバキ神像 人姿 人に隔つる相に造りぬ 明暗なる眼 天地水の刻まる姿 相 人との隔て 離して造れり 神行事 然り 神の霊 人に入る 神は全能 ゴミソ オシラ イタコ 霊告 肉体に入る 古代人 神を招請 三股の大老木の梢に天降ると想はれ ヌササン コタンチセの人々 総出 奉る イオマンテのカムイノミの炎 顕はる 火炎の相 神の霊告を覚る ゴミソ 燃え残りし灰の跡に遺る 不思議 白と黒の相を見て判断 

P028 十八 
P028(内容) オシラの占ふ 人々を吉凶に説きぬ イタコ ヌササン霊木に当る風音 衆の亡き者の霊媒を告げ ゴミソ オシラ イタコ 行事 全く異なれる 世襲と共に改めらる神の祭文 何れも倭神 イタコは仏教に化縁 古 名 荒覇吐神 一称も唱ふ 神事 古来の秘法 用ひざる 世も末 是を復す 若者 心 もとなる真理に帰する 太古 古人 集ふ處 ポロコタン 浦辺 造り 中央 大王 ポロチヤシ ポロコタン 四方 高き高楼 神事 遠見の警 用 浦 漁 漁士 舟入 霞立つ視界に幽む 舟 着く處に至る 困難 高楼 灯 海 しるべ 至る 木鼓を鳴らし 時を告げ 敵侵 
P029(内容) 速打 警報 大 ポロコタン 施す 高楼 中階二段 各々 役目 常居 伝ふ 鳴物 打板 木鼓 貝 遠望 夜は灯り 昼 狼煙 魚油 狼糞 焚き 濃煙 挙ぐる 高楼 方位 報ずる 赤布 南 青布 東 白布 北 黄布 西 青と白 東北 青と赤 東南 黄と赤 南西 黄と白 西北 古代 心細 ポロコタン 警護 海を渡り来る者 略奪 晢々起る事件 伝はりぬ 西海 大船 衆乗 来たる 多く 西南の賊 荒ぶる輩 都度 事速く備ふ 警報 古人 ポロコタン 攻め入る 賊 衆勢 故 討物 応戦 高楼 ポロコタン 報 木鼓の音 一里の四方 伝達 曰ふ 吾が国 ポロコタン 西海 東海の浜 多し 

P030 十九 
P030(内容) 曰ふ 山靼 渡りし 警鐘 功あり 倭の国 三輪之蘇我郷 安日彦大王 北謄駒富雄之白谷の郷 長髓彦王 兄弟の地鎮 加賀犀川 三輪 倭に出で来たる 耶ヒ(麻+非)堆大王 子 阿毎氏 此の地 天皇氏 物部氏 蘇我氏 平群氏 春日氏 土師氏 巨勢氏 和珥氏 中臣氏 葛城氏 大王 間謀 後世 大王 玉座 回転 此の豪族 渡坐即位 廻り 遂 天皇氏 大王 玉座 諸豪族 抜きて 即位 付き 累を長じ 天皇氏 高砂の地 筑紫の日向に移住 地を征し 勢力 山陰 山陽 南海道 国主 勢を併せ 一挙 浪速 攻め入り 此の地 掌握 駐位 安日彦王 長髓彦王を従ひ 一族総民 東国 東北 落ち 再興 日本国 創り 東北 日本国 発祥地

P031 二十 二十一 
P031(内容) 倭の国 創立成れる 丑寅 攻防 大王 萬幾を勉し 空位 過し 出雲 併せ 勢を以て 倭国 創国 丑寅日本国 坂東 進軍 都度に敗れ 越王 併せ 国王継体大王 即位 倭の大王 即位 天皇記 国記 行 明細 天皇記 記し 蘇我氏 国記 記し 物部氏 両者 神仏 対立 物部 敗れ 上宮太子 国記 渡り 蘇我氏 委ね 上宮太子 爾来 此の両巻 蘇我氏 奉持 蝦夷の代 甘樫丘 蘇我館 災 焼失 天皇記 国記 焼失説 甘樫丘 事速く 両記 坂東 安全 武蔵の蔵谷洞 荒覇吐神社 隠蔵 刈田臣 蘇我氏 臣 事ある 余感 蘇我 

P032 二十二 
P032(内容) 蝦夷 彼に委ね置きて 災難 免がれ 朝廷 焼失 信ぜず 蝦夷の陵あばき 空し 惨たるあばき 石舞臺 称 蝦夷の墓 盛土 崩されて 遺りぬ 天皇記 国記 出でざる 当然 健全 奥州 今 遺りぬ 荒覇吐神 建国 丑寅日本の国 永きに渡り 泰平 安日彦大王 子孫 日本将軍 君臨 国民 拳族一致 国運 山靼往来 海産干物 商品 好まれ 流通 速進の度を強め 大船を造り 黒龍江 利益 一族 威力 振興 西海 安倍日之本国 契印 追手風 満帆 張り 船団 続々 異国 珍品 衣に身を飾り 荒覇吐祭の宵 若き男女 採色 輝きたり 

P033 後記 
P033(内容) 北鑑第三十八巻 筆了 原本 虫喰 甚々しく 読み難き あたら日時 吾れ 老齢盡して 先久しく非らざる 急ぎて成らざる書写の労 是を完結 吾が一念 農務 若き 菜の灯油 費を丑満までも 通夜 後いくばくの命 吾れを知りつつ 今宵 此の一巻に了る悦びあり 和田末吉 印 

第五十五巻 目次


P000  第五十五巻表紙 

P001  注言 一 
P001(内容) 此の書 他見無用 門外不出 失書 寛政五(1793)年七月 秋田孝季 歴史 真実 偽伝 実相 権者 編纂 歴史の実相 権者賛美 作説 偽説 史実 敗者 無に尽きて遺りぬ 古き世の事 非理法権天の法則 正統の術 世襲 曲折の歴史 

P002  二 
P002(内容) 遺る 神話 歴史 史実 偽伝 永留 本来 子々孫々 過悔を遺す 正すべきを正し 偽伝 廃す 達筆美文 偽は根本なきもの 実証 真理化科 偽因を断つ 丑寅日本国 太古 歴史の実相 本巻に記し置くきぬ 丑寅日本史 宇宙の創り 時空物質もなく 暗黒 無限の一点 光熱の因 起り 大暗黒 爆焼 光熱のあと 粉塵 阿僧祇 銀河 何十億 星 黒く 光りのなき 暗黒星雲 一団 銀河 日輪 吾ら 地星 銀河 片端に点在せる 太陽系 
P003(内容) 微粒星 存在 星 生と死 粉塵と爆烈 暗黒の暗に散り逝く 暗黒星雲 新たに星が誕生 数を殖する 宇宙 因 起因 物質 果 化科の法則 進化 世界星 生命 萬有 人類 智能の世 進化誕生 因果化科の法則 無に冷と暗の量力 起爆の光熱因可能 寒冷と大暗黒 光熱爆 焼因 践鹿物質 科なる ミクロ マクロ 化科の法則 重力 塵 集縮 星 暗黒星雲 宇宙 新星 号けて 外道 化科の因果法則 古代天竺 シュードラ ラマヤーナ 

P004  三 
P004(内容) 外道論 因果の法則 創造と破壊を以って宇宙は成れり 即説 生と死 誕生 萬有生命 進化 宇宙の誕生 生死 破壊と甦生 法則 因と果 奥州 古代 遺れる 歴史実証 世に明しむる 世襲 出芽をば欠かれし 実を得られず 蝦夷 人も国も異に 歴史の外 侵領正統 推持せん 古来の理由 丑寅 大王統治の実 抹消 征討征夷の意趣 国と民を制ふる 倭王 奥州 征夷大将軍 賜任 幕府継君 天皇の賜る 代々 儀礼儀式 倭史 上毛野田道 奥州 征夷 試みて敗れて以来 奥州 討伐を果たしたる 史伝 総て 作説の偽伝 何事の証なし 史に造り 入侵進駐世に造り 人物を架空 

P005  四 
P005(内容) 造り 事変を造りて 歴史を継ぎ 倭史 古代を作りぬ 諸々の地伝 神話を組み 神代 史頭を造りき 言語同断の他 非らざる 実在のなき架空想定 語部 夢幻界 高天原 天界語部 八百萬神 天神 地神 世界神話 荒唐無形 信仰 既伝 古代の事 文字に遺したる 波斯 シユメール 諸実 吾が丑寅日本国 倭史 実証 語部神伝 語部録 実伝 銘証深く 遺りき 人の来歴を遺し 遺跡の証 神話 信ず 文字を以て遺しき伝記 シユメール ギリシア エジプト 発祥せる 吾が丑寅 既伝 能く覚つ 丑寅日本史は如実 秋田 安東一族 移住 
P006(内容) 興国元年 大津波 民 渡島松尾内 飽田 檜山 北浦 土崎 拓田 邑を造り 領主を迎ふる館 既築 渡島 華澤館 上国 志海苔 箱館 十箇處 北方海産 流通 廃湊十三湊 放棄 人を移し 東日流治領 廃邑 南部守行 糠部根城 東日流 得宗領 侵駐 治領域 理由 押領 藤崎城主 安東教季 十三湊領主 安東太郎盛季 戦端 前九年の役 安倍一族 秘宝 秘 糠部の郷 東日流 牙 魂胆 積念 糠部の地 東風 農耕常に稔らず 牧馬 金鉱 産金 秘山 東日流 安東氏討伐 

P007  五 
P007(内容) 仰々 東日流中山 石塔山聖域 吾が丑寅日本国 最古の神 祀り給ひ 石神遺跡 山靼 津保化族 人祖 東日流 居住 天 イシカの神 地 ホノリの神 水 ガコの神 石塔 聖地 大王 王位 綬継 聖地 今に由来 耶ヒ(麻+非)堆 安日彦王 長髓彦王 倭国 敗北 丑寅日本国大王 即位の儀 此の聖地 立君 以来 子孫 安倍日本将軍 代々 継君の儀を給ひき處 此の三神 荒覇吐神 太古 アルタイ モンゴル 黒龍江 サガリイン 渡島 東日流 渡来 カルディア民 丑寅の日本国の地民 土着せし民 故国 崇拝 古代先民信仰 混生 彼の民の信仰 アラ ハバキ ルガル 

P008  六 
P008(内容) 三神 天地水神 東日流 古代神 イシカ ホノリ ガコ 神 保合 荒覇吐神 併合 神々 古代オリエントの神々 百八十神を併せし 加味 曰ふ 主なる神 ギリシア トルコ ペルシア シユメール エスラエル エジプト インド 波斯 モンゴル 支那 シキタイ ゲルマン オーデン 神々 併せる 宇宙 北極星 神相 国神 一致 北極星 神星 運行不動 全能神 成る 神格 言々須く 真に非らざるはなし 書頭 東日流外三郡誌 永き歳月 歴証 丑寅日本国 蝦夷地 国も住民も何事も歴史も無き未開地 今上 世襲 同趣 蝦夷 仮想異民 蝦夷地 蝦夷 昔証 遺物 
P009(内容) 遺跡 抹消 五千年前 丑寅日本国 大王 しろしめさるゝ国 実在の開化の国 倭の皇紀 遡る 大王国 史跡 証 東日流 坂東 越 国 丑寅の大王国 日本国 号 唐書 遺りき 明白 史実 古代 人跡 各處 存在 石神 祀る 聖地の跡 奥州各地 ポロチャシ 古代王居の跡 雲を突く如き 石神 宝殿跡 ヌササンコタンチセの跡 遺りき 荒覇吐神 一統信仰 古代丑寅日本国の大王国 安日彦大王 長髓彦大王 耶ヒ(麻+非)堆 敗れ 奥州にまかり 諸族を併せて 日本国を大国とせる 世に遺る 荒覇吐神信仰 人命尊重を一義 生々を睦み 神を敬い 常に報恩の心を持し 争の因を造らず 常に言語を以って 敵を造らず 家業に勤む 倶 親に孝 夫婦兄弟姉妹 相和し 子を育み 誠の信仰たりと曰ふ 

P010  七 
P010(内容) 荒覇吐神 天地水 一切 自然 大事 萬有生命 害あるべからず なぐさみにも 生々 殺生 萬有の因と化に迷信せず 化科の道理をわきまふる 茲に 天命に安じ 自から 安心立命 人は怒りを以て事を制ふべからず 戒むる 信仰の道 怒り 泰平 保つ難く 睦は人の道徳とせよ 荒覇吐神信仰 総序に曰はしむ 生命 燃え尽きる 神の賜りき 老し者 是を軽んずる いたはり 援くべき 心せよ 病 放棄せる者 神の裁 罪ぞ重き 世に生じ 己れを大事 他人をおとしむ 善悪の天秤を人は計れず 神のなせる法則に計りては 雲泥の相違あるべし 神は常にして 平等摂取 人の欲望に授くなかりき 曰ふ 常にして 和に交りき世の生涯 修身につとめよ 

P011  八 九 
P011(内容) 天命 曰ふ 己れ 運命 志 前途 逝く 呪れたる如く 悲遇 生々 病弱の者 人生に限りなく 存在せる 諸々の心 招かざる出来事 多き 世の流転 佛法に曰はしむ 因果業報 前世の障り 罪障 曰ふ 荒覇吐神信仰  天命の陽因 陰因 解脱 陽果 陰果 法則 明らむ 極得 生々流転 安しき 人生 心の安らぎ 信仰に求め 正邪を知らず 誘はるるまゝ 求道をあやまりて 奈落に堕つゆ 成道に達する 二つ 正邪の道理をわきまふ 戒しむ 人心 権力 集す 正と邪 偽と真理 善と悪 平等と独占 如何なる策 権力に采配ありて 屈する 正道 

P012  十 
P012(内容) 天命 叶ひ 曰はさず 崩壊 茲に 正邪を裁く 天に在りき 神の見通せる 報復 邪悪は降伏さる 必至 抑々 天は宇宙にして 阿僧祇の明暗を司り 地に生命を育む 生命を司り 生死を以て 全能ならしむる 地水の神 邪悪は天誅 地水の神に生滅さる 荒覇吐神の信仰 生々 安心立命 無上 吾等丑寅日本国 民心 一統信仰 荒覇吐神 正しき 不死鳥 久遠 荒覇吐神信仰 出でくる神々を説く 古代オリエント 諸神話 難し ゲルマン オーデン エジプト ホルス ソカール アヌビス エスス アメン ラー シユメール アラ ハバキ ルガル ギリシア カオス 諸神 インド シュードラ シブア 他多神 支那 西王母 東王父 モンゴル 

P013 十一 
P013(内容) ブルハン 古代波斯の神々 現信仰の要なる多き 古代信仰 丑寅日本国 荒覇吐神信仰 古代信仰の深層 荒覇吐神 五千年に渡る 丑寅日本国現代に遺る神 他例に非らざる 永き蝦夷たるの圧制 倭史賛美 信仰を布せども 荒覇吐神の信仰 今に遺る因を知れ 天竺 佛教 外道 外教 外学 外法 曰ふ 蓋し 法門 甚々多く 総じて 九十六法門 外道の根本 光りと熱 宇宙の誕生を因と果に訳す 外道百法 幻とは無にして 忽ち 因を生じる 実体 視覚得ざるが故に 幻とぞ曰ふも 無より有なる 物質を化科すと曰ふ 宇宙の誕生 時差も無き 大光熱起り 無限の暗を爆烈に焼く 大光熱の起原 因 視覚 物質遺り 

P014 十二 
P014(内容) 化科の果原生じ時元起りき 物質 動力を起し 化科に挙動をなせる 造と破壊なり 曰ふ 生死は輪の如く回転せるが故に生死あり 因と果は世に存続すと曰ふ 依て 生死は明と暗に転じ 誕生を新生し 死は生に尽きたる枯骸 死に至りて 新生の肥 生死は久遠に存続 計我実有宗 外道十六宗の一 物質 身体命脈 我にして我に非らず 魂こそ我なり 曰ふ 蓋し 命と魂は死に至り 離るゝ 新生に求めて 産ける種胎を結ばしめて 生命体を得る 前世に邪悪悪業の障り 生命体を萬有の生命の適当せる 生ると曰ふ 依て 生々 因果業報 曰ふ 授け難き人身を得て 世に遇する 生死百千萬回にもまれなる 吾が国にて 信仰に外道を入れたる 荒覇吐神信仰 曰ふ 

P015 十三 
P015(内容) 宇宙 天地水の続く現世の限り 生死の輪廻 転生 因と果なる法則 計我実有宗 生々流転に人心を失はざるの行なり 東日流 坂東 安倍川の河畔に至る 丑寅日本国 史証 倭との境 異なせる 国造りを為せり 人祖 渡来 東北 南西 古代の程に 東北を以て 文明あるを知る 東日流 本州の端 人跡開化の基 古代人の遺せし遺跡の多きを知る 土中より出づる器 神像の数々 山中 平野 海浜 人の住むる跡の証 今に遺して 更には 語部文字を遺して 古事を伝えき 倭史の及ばざる 古期の歴史に遡れる事を知る 先亡の東北は蝦夷として 視覚せるは軽率なり 古代信仰のままに遺りき要 遺跡の多き 石の神 石の塔 築く 古代信仰に甦えりて見よかし 

P016 十四 十五 
P016(内容) 度し難き 人心 神に佛に信仰を発し乍ら 己れの悪を善為 人を惑はして 己が術中に誘う 言語同断の行為 所詮 人は人 神には成らざる 依て 人心をして神の名を語りて 人を己が意のまゝに誘惑せる聖言を論ずるものは、真の神に報復あらんを知るべし 此の世に信仰を以て悪を為す輩の多き 信仰 人心を惑はしむる邪道の輩なり 深山に籠り 神の霊感を得んとする者 行者 曰ふ 役小角 行者 己が感得せんと欲する 神佛を本地垂跡 求道を重ね 遂には 法喜大菩薩 金剛蔵王権現 感得し給へき 然る 是は 垂地 本地を感得 為 諸国の聖地を訪れ 本地を求めて 修行の極意 求めたる 神の試練 役小角 奈落までも試したり 
P017(内容) 官人 僧侶 訴上 小角 伊豆 配流 信仰を坐折せんとするも 役小角 猶以て 心に精神を一貫して 本地感得に精進 遂には 本州の果なる 東日流中山 本地尊 金剛不壊摩訶如来 感得 而るに 小角 永き修行 労々 大宝辛丑元年十二月 感得地東日流中山石塔山 入寂せりと曰ふ 役小角 大和葛城城上郡茅原の住人 姓は高加茂氏 古来 大山祇神の神職たりと曰ふ 幼少の頃より信仰に深く 諸山の神祠を巡拝 郷人の信を以て 代々を継累せる行者 母者は須恵と称して 世に葛城の天女と称さる 美形の美女たり 役小角 七歳 金剛山に入りて 神道の行儀作法を入行し 唐僧小摩 仏道の本願を修学す 世 物部 蘇我の神道 佛道 対して 未だ余煙 依て 役小角 神佛混合を志して 信仰を世に弘めんとて欲し 金剛山 金剛蔵王権現を感得 
P018(内容) 然るに 是は垂地 本地に非らず 告あり 役小角 本地尊の感得 一生 行者 身分高位に欲せず 諸山の霊気を求めて 修行を積みて 本地の感得を求めたり 韓国広足 曰ふ 小角 弟子入り 久しける 行者にあるまずく 衆に布施を求め 浪楽せるに依り 破門 逆恨み 役小角 訴人 捕はれし 役小角 伊豆に配流 大宝元年 許されたるも 本地感得の修行を唐土に求めて 肥前松浦 船をいだしむる 玄海灘 暴風起り 若狭の小浜 漂着 金剛蔵王の夢告 我、汝と丑寅に会はんとて 夢覚たれば 陸路越州より羽州を経て 東日流に至りぬ 役小角 東日流中山を眼にせるや 彼の山こそ 本地感得せる山ぞ 入峯 此の山 太古 石塔山と称し 石神を祀り 五千年の歴史に在りて 聖なる霊山 石塔を建立なせる地 役小角が求めたる 本地感得相応の聖山たり 

P019 十六 
P019(内容) 役小角 此の山にこもりて 本地感得の行 此の年 九月十九日の夜明け 雷電稲妻の激しく起り 昇日の彼方 金剛蔵王権現 本地尊 金剛不壊摩訶如来が示現 五智の宝冠 施無畏の印 半跏趺坐 背に大日輪炎 大連合の下 龍 白象 獅子 トウテツ(号+虎+食 殄+食) 四獣 大如来相 遂に 感得 得たる 役小角 此の霊山 入滅 十二月 奥州 歴史の項に遺りき 倭史 征夷の事 事実のなき 戴(タイ)文多く 作説 古代 倭 奥州 逐電し来たる多く 漢字の程 彼等 伝導を授けたり 古来 耶ヒ(麻+非)堆氏 物部氏 平氏 僧侶 武家 数多き 隠密 永住せる者の子孫 地属 倭の事 手にとるが如く 情報を得たり 倭 事情 以て 商 関を固く商益を謀りたるに依り 

P020 十七 
P020(内容) 是れ 戦ずく 奪はん 奥州騒動 起こりたり 蝦夷の反乱 征夷の軍 向はしむ 群盗 類ひ 勅令 是の如く 奥州 発せられたる 事実 奥州民 反き 動乱 起こしたる 大宇宙 見上れば 天の川 星の数々 流星 神秘の程 かひまみる 支那 唐代 城刑山 ふもと 伯道仙人 此の宇宙 天文暦 奥義 金鳥玉兎集 感得 安倍晴明 授けたり 曰ふ 然るに 宇宙 究学 曰ふ 古代シユメール カルデア民 日輪 黄道 赤道 星座 構成 暦を造り 宇宙構造を説きて 此の天文学 ギリシア 弘まり 星座 宇宙図 古代オリエント 信仰 宇宙星座 語れぬ程 神話 誕生せしめたる 
P021(内容) 古代シユメール信仰 生じたる 宇宙 究明 今 変らざる 化科の基 神殿 ヅグラート 神 ルガル アラ ハバキ 神 国乱 新天地 求めて 移住 カルデア民 信仰 各處 遺したり トルコ エスラエル エジプト ギリシア シキタイ インド ペルシア モンゴル 支那 吾が丑寅日本国 渡来 知るべし 人の渡り 古代程に 安住 世界 渡りて 今に 子孫 遺しき アジア民 族種百三十六族 達して成れる民 吾が丑寅の民 此の一族 百三十六族 民祖 宇宙 地上 一点 当る 北極星 大日輪 地界 及ぼせる 四季の訪れ 運行を感得 成れる 暦 古代 語部文字 成れる 丑寅暦 一月 月節 二十四 分けなして 実 成らしめ 一月 寒気 大寒気 
P022(内容) 二月 春来 解雪 三月 芽開 日春 四月 空明 雨期 五月 日夏 満葉 六月 生種 盛夏 七月 暑水 暑地 八月 日秋 残暑 九月 葉露 秋葉 十月 寒風 立霜 十一月 冬日 頂雪 十二月 降雪 地吹 是の如く 一年 節期 月の満欠 以て 三百六十五日 暦 是 語部文字 当つれば 次の如し 
P023(内容) 語部文字 七種 語部暦 亦 数 類 天暦 地暦 水暦 南暦 北暦 西暦 東暦 今に遺れる めくら暦 南暦 支干 用い 多し 暦 古代メソポタミヤ 流用 シユメール王 グデア王 月暦 日輪暦 陰暦 陽暦 算計 編れたる 曰ふ 丑寅 古代 暦伝 東海 日出づる 刻 相違 坂東 奥州 渡島 千島 異る 知りて 七種 編暦 曰ふ 月落て 昴も消えつ 日の出かな 古代人 現代人 宇宙 仰ぐ 神秘感 暦 知りて 天文 運行 絶えず 見つめ 
P024(内容) 憶測 東西 列す 丑寅日本国 智識 文明 北極星 地廻 軸 星座 四季 消ゆ星 位 異なせる 星座 年を経て あらはれる 日触 月触 算 天暦 知り得たる 常 宇宙 運行 日数 年数 算計 語部文字 末代 暦 残したる 故因 丑寅日本国 北と南 候を異なせる 故 暦 必要 信念 成れる 海 漁労 潮 満退 海原 方位 知る 宇宙 天文 実証 覚らしむ 大事 きはみ 古代 山靼 航海 大陸 横断 波斯の国 巡礼 荒覇吐神信仰 民族知識 求め 商益 民族 知る 故 旅ゆき 習へ クリルタイ 黒龍江 集い 称し 三年 一度 民族集祭 市 商祭  知る 覚ゆる 吾が丑寅 暦の事 大事 当然 めくら暦 手本 

P025 十八 
P025(内容) 吾が丑寅の国 東西の海底 地震帯 密みて起る憂い 古代 津浪 襲ふ怖れ ブルハン神 津浪の事 白鬚水 曰ふ 山の噴火 黒鬚火泥 称し 神の怒り 恐れ敬ひ 語部録 伝ふる 宇曽利山 八甲陀山 巌鬼山 峯 古代 地震 隆起 山 曰ふ 亦 東日流下磯 安東浦 山の噴火 海は追はれ 大平原 東日流大里 曰ふ 地震 山を造り 大平原を造り 是れに 死す 人の数 多大 曰ふ 地震 海を陸地とせし 出羽の沙潟 象潟 海に潜る陸地 三陸地 代々 くりかえし 成れる 丑寅日本の火山 荒覇吐神の鎮守 禍い 免れる かしこに祀る 故因 火山 美をも遺し 坂東の富士山 一 坂東 渡島 千島 流鬼島 
P026(内容) 至る 山 山に連らなる 太古 神の造れる 山 神を祝祭せる行事 多く遺りぬ 坂東 安倍川 越の糸魚川 横断 倭 丑寅日本国 堺 東北 延々とせる 山脈のすべて 古代 噴火 成れる 火山 地民 山にあくがれ 山を神 敬ふ 古代 伝統 神事 多き その故 曰ふ 大地 ホノリ 曰ふ 神 故因 山と海 幸 人の暮し 神と敬ふ 天なるイシカ 地なるホノリ 水なるガコ 神 コタン 高楼を造りて 祀る カムイ ヌササン 丑寅日本古代の神事 曰ふ カムイノミを焚き 天に仰ぎ地に伏し 水に汚れを抜きて イオマンテの神事 神々 イナウ 造り 唄 舞踊 捧ぐ 民 総出の行事 丑寅日本国 天なる宇宙 地なる萬月 海なる萬有 総てを神とて祀り 神事に集う 民 各々 睦 成れる 行事 人命の尊重 

P027 十九 
P027(内容) 一義 生々 掟 民 自から 定めた 安日彦大王 長髓彦大王 依りて 信仰 一統 荒覇吐神 多神 一神に併せて 崇拝 相成りぬ 依て 祭文 次の如く 改められたり アラハバキイシカホノリガコカムイ 奉唱 三礼四拍一礼 以て 神への参詣の行 今に遺りき 安東水軍 十三湊 舞濠湊 金井湊 吹浦湊 末尾澗内湊 土崎湊 配せる 軍船 討物 備ふる 前舵 後舵 船 船胴 細き 速船 火箭 火弾 鉄砲 海賊 討伐 西海 航して 小浜沖 急襲 八幡船 和寇 出没 依り 商船 護る 添船  
P028(内容) 安東氏 京役 若狭 小浜 往来 九鬼 村組 海賊 しきり 揚州知事 マルコポーロ氏 元軍武具 入れて備ふ 船造 ヤンク型 造り 二柱帆 舵 前後 備はりし 船中しきり 潜入水 防ぎける 板間支切 施し 茲に 安東水軍船 八艘 造られ 海戦 無敵 戦利 安東水軍 成れり 安東船 商船 山靼往来 揚州往来 盛ん フビライハン マルコポーロ 商益 大なり 和寇 狙ふ 茲に 安東水軍 成れり 揚州 李契民 船工 十三湊 来りて成れる 船構造 不沈 船相 黒塗 船胴支切八区 二重張 船胴 細工密 武具 火弾弓 鉄砲 弓 左右 前後 備へ 船舵 前後に施し 進退自在 左右船ばた 合戦 七尺 鉄板張 楯 船垣 箭 防ぎ 寄手 鉄砲 爆烈 誅滅 

P029 廿 
P029(内容) 安東一族の事 東日流 於て 亦 秋田 渡島 於て 歴史 まだら 宇宙にまたたける 惑星 如く 異様 光りを放ち 暗に溶けるが如く 闇を絶てる 安東一族 秘に固き 安倍頼良以来 安倍の安国以来 奥州産金 秘を護り 国益 民を安からしむ 為 金塊の旧蔵 依て 藤原三代 如く 産金 湯水の如く 浪費 各處 秘蔵 巨萬貫 金塊 今に以て眠れり 此の秘を解く 安東氏累代上 系譜 今 下の系譜 一族 常に密とせる 丑寅金蔵 安倍盛季 倭の国記 及び 天皇記 倶に 東日流中山耶馬臺城 秘蔵 曰ふ 時 嘉吉元年春 後潟 安東重季 謀りて 秘蔵 曰ふ 此の年 東日流 放棄 決断 渡島 飽田 十年前 領民 移して 
P030(内容) 城 築き 諸材 移し終り 南部氏 対戦 捨城後退 延したる 長期の間 成らしめたり 曰ふ 安東氏累代 秘宝 久遠 秘中の秘 一巻の上 系図 密解を遺して 今に至り 安倍安国の代 渡島 オテナ 献上砂金 安倍頼良の代に至る エカシ 献上金 及び 奥州産金 併せて 馬六千駄の荷 遺産 黄金の行方 未だ 謎の洞窟に秘蔵 天明の三春大火の折 幕府よりの惜金あるも 翌年に返済せし 金蔵の一部 叶ひたり 安東一族の秘 今 東日流 和田家 飽田 二階堂家 閉伊 安倍家 渡島 由利家 以て護られぬ 安倍氏の古来 此の氏に遺りて 安全 安倍一族 諸国に在り 各々密に古因を護りぬ 如何なる 権 世襲 秘の破らる 隠密の者 変らざる掟 反くなく 安倍氏 秘宝 今に護られたる 

P031 廿一 
P031(内容) 世 安倍氏 世俗 泰平平等 世 秘の明さん 以て 丑寅日本史 軽んずる勿れ 茲に 申置く 日本国 日本将軍治領国 吾が丑寅日本国 古来 人の和 大事 代々 渡り来たりぬ 神を敬ひ 心を一統 信仰 反かず 代々の美風 為す 倭史 蝦夷とあなどり まつろわぬ民 人と見なす事なく 征夷の討物 伏せん 偽造史 吾等 永き 渡りて 下敷 まぎれもなき 史実 丑寅日本国 古来 荒覇吐神 以て 人の生涯 道徳を高め 重なる世襲 失望 今に生々を遺しぬ 一族の難儀 及ぶ 前九年の役 以来 再興の幾度び 古代 見つれば 更に多し 耶ヒ(麻+非)堆よりの北落 日本国を興し 倭に報復して西征 大根子彦 倭の大王 孝元天皇 開花天皇 
P032(内容) 倭と日本の境 坂東の安倍川 地溝 越の糸魚川 東西 成れり 荒覇吐神 倭に崇拝されたる 根子彦王 弘布 更には 白山神 然なる 雪降る地 山を神 加賀の三輪山 及び 白山 三輪 天地水神 九頭龍 祀り 大物主神の事なり 山にありき 湖 龍神 龍の巣 祀りき 古代信仰の伝説 何れ 支那大白山 高麗 白頭山 大白山信仰 加賀 渡る 基じき 西海 北上 白神山信仰 多き 奥州 荒覇吐神 併せて 信仰 曰ふ 支那渡来の神 併せし 荒覇吐神信仰の始まり 曰ふ 倭に於ては 荒覇吐神の信仰 民の信仰 追日 多く 怖れ 鬼神 流評 出雲 筑紫 信仰の盛んなるに怖れ 遂には 兵を挙げて信者を討伐せり 神に武具を献じたる始まり 然るに 荒覇吐神信仰 やまざれば 荒神 祀る 以て 赦したり 
P033 曰ふ 亦 地方 庚申神 祀る 荒覇吐神の一統信心 産金採鉱の神 祀らるる多し 丑寅日本の防人 モンゴル 角弓 投槍 鎧 造法 以て 造れる 反材 持楯 常持 剣 両刃直身 曲刀片刃 造り 能く刃錬えり 鞍造り ナーダム式 馬面 造れり 着衣 絹織 肌着 毛皮 織併せて表着 着衣 ラッコ テン 狐 狸 穴熊 用い 寒気 さわり 女人 住地に残し 狩猟 魚漁 男をしてなせり 酒 稗 自生を採し 耕作なく 肉 ホルツ 魚を干して 保食 漁期 猟期 常 夏の盛り 海浜にて塩を採り 山に薪木を伐り 備ふは常なり 土を練り 器を造る 女人 石鏃を造る 老人 刃物一切石割に造れり 女人 イオマンテ 神像 造り チセ ヌササン 安置 押しぬ 川に橋を架け 道 
P034 通して コタン 間 往来 労々 総出 開通 太古 馬を飼ひ 犬を飼ふ 各戸の常 丑寅の国 毛皮を求め 冬期 狩猟 渡島 毛皮の物交 往来しきり 宇曽利 閉伊 鉄を得て 鉄の器 造りて 丑寅日本の山師 大いに 益を得たり タタラ 鬼を祀りて神とせる 火の神を意趣す みちのく各處 鬼神を祀る 鍛冶多し 鉄 名高き 餅鉄 熔したる 鍛錬 舞草の剣 日本刀の祖 古き わらび手の刀 土中より出づる 安倍一族 用ふ 太刀 宝寿の銘 多し 仙人峠 釜石 至る 鉄山鉱 和賀岳 安日岳 至る 羽州金山 採鉱盛ん 産金 大いに 財をなせる 山靼 種馬 入れて 産馬の牧 各處 備はりて 名馬 安倍一族の勢をなせり 奥州の産物 狙ふ 倭人 多く 
P035 隠密 草入 産金 秋 探らん 者 捕はれ 事の自明せる 倭人狩をして 追放 一族 うらぎり 金の流失 その者 安倍富忠 如き 源氏と通じて 宇曽利 産金 隠山 流用 日本将軍安倍頼良 戒問 兵を挙げて 内乱を起し 流失 頼良 討死 依て 奥州 挙げて 兵挙し 富忠を討つ 共謀 羽州 清原武則 断交 依り 武則 源氏に走りぬ 前九年の役 平将門の乱 長期に渉る戦乱 相成り 源氏滅亡の急危 追討 倭軍総動 安倍一族 厨川 仕留た 費に尽し 戦利の金塊 一片 得る 安倍一族 古来 人命 尊重 事起こりて 財を敵手に残す 各處 秘地 秘蔵 再興の資 康平五年 安倍氏 亡ぶる 厨川大夫貞任 遺児を奉じて 東日流 姓 安東 改め 再興 産金 秘蔵 資 成れり 
P036 安東一族 再起 安倍一族 先づ 海を道とし 山靼往来 始り 海商 振起 大いに 財をなせり 即ち 安東船の誕生 モンゴル テムジン一統 元国 起し 波斯 更に アルタイ 越え オロシア 遠征 安東船 千島 樺太 領有 元 勢樺太 侵領 報 安東水軍 五十艘 軍団 樺太 元軍 接して クリルタイ 盟約 示し 元軍 樺太 退き 事大事 安東船 常に クリルタイ ナーダム 招かれたる 通商の故 折しも 奥羽 東風 凶作年 元軍 兵糧 多量 いただき 年の飢餓 救はれ 依て 是を成らしめ 揚州 マルコポーロ 元主 フビライハン 像 造り 救ひ 神 祀りき像 今 遺れる 寺社 此の頃 鎌倉 倭朝 元国 成れる 
P037 知らず 韓の三別抄 曰ふ 通達 心せず 遂には 元寇 相成り 国難 挙げて 筑紫 兵を以て 護りける 戦法はるかに敗北しけり 天の救ひ 暴風 元船は退く 十萬の元勢上陸せば 倭朝 幕府 今にあるべく 難事 倭朝 及び 幕府 元国との断交 安東船 揚州 商益 往来 自在 曰ふ 揚州知事 マルコポーロ 是 ジパング船 丑寅日本国 ジパング 東日流 古称 東方見聞録 記したる 安東船の要湊 東日流十三湊 ジパング 知れる 平泉 金色堂 話題 黄金の国 ジパング マルコポーロ 知れ渡りぬ 更には 安東船 商 金 以て 取引 商法 黄金の国 ジパング マルコポーロ 感触を強くせり 山靼往来 夏期 毎年 チタ 航易 依り 大いに 商益 然るに 天命なるかな 安東船の要湊十三湊 
P038 興国元年 白鬚水 死者十萬 曰ふ 大惨事 起こり 皆滅 水戸口 漂物 渡島に続くが如く 海面を閉ぎ 浜に打寄せる 死屍の数 鴉のつひばむ 地獄図 白鬚水 何か 西海津浪なり 一艘 残さず 怒涛 沈没 安東船 名湊十三湊 流砂 埋り 湊の要をなさず 唯 西比風 荒芒たる 水留り 安東氏 一族を挙げて 水戸口 掘りさげたるも 岩木川に埋る流砂 人労は空しく 遂には 廃湊 吹浦 舞濠 金井 代湊 振はず 唐船 京船 往来を断て 泣面に蜂の如く 応永十五年 甲州源氏 流胤南部守行 糠部 根城 東日流得宗領 侵駐 藤崎城主 安東教季 ゆさぶり 遂には 戦となりて 南部氏との攻防 東日流全土 及び 藤崎落城と倶に 戦攻 十三湊に移りて 福島城 支城 青山城 鏡館 羽黒館 中島柵 丘新城 唐川城 城棄の退戦中に 時を得て 多くの領民 

P039 廿二 
P039(内容) 渡島 飽田の地 移し 嘉吉二年十二月 唐川城 自から焼きて 安東一族 小泊柴崎城 移り 是の城 焼きて 飽田 檜山城 移り 安東氏 去りし 東日流の地 一人の住民 残らず 渡島 飽田の地 新天地を築き 豊かなる領地を築き 生々 東日流 豊かに 田畑を拓し 米代 雄物 両河の辺 稔りの稲田が穂を重く垂るゝ田園と拓けたり 湊は能代 土崎 開きて 安東船 再復 十三湊代 振はざる 渡島 サガリイン アムール 曰ふ 黒龍江 逆登り 人も住まざる チタ 三年に一度び ナーダム 市をなせり 波斯の商人 モンゴル商人 遠く ギリシア シユメール 旅商人 集ふる 民族祭典 種族 各々 国を異なせる 六千八族 ナーダム クリルタイ 商易の注文 三年後 品 定め 七日間の集い 終りぬ 
P040(内容) 商法の掟 きびしく 商人 襲ふ 必ず 地の王 誅され 一族の者 他族の奴隷 相成りぬ 依て 如何に 勢をなせる部族 商人を襲う 吾が国 クリルタイ 参ずる 必ず 日本将軍 印可 列坐 商易 祭典終れる チタ 通年 人住まず ナアダム クリルタイ 地 人住まざる ブルハン神の掟 商人の平等権 地族住みては 商法にも障るが故なり 依て 家 ゲル パオ 建つる 禁ぜられし地 黒龍江 ブルハン神の聖湖 バイカル湖 湖 そのもの 神 祀れり ブルハン神 水の神 星海 天山の天池も然り 依て 波斯巡礼の者 シキタイ ギリシア トルコ エスラエル シユメール エジプト 渡りて 古代オリエント 神々 巡礼 古代 吾が丑寅日本国 神司 者 必ず是の萬里巡礼 果さざる者 導師 
P041(内容) 掟 旅を果し 巡礼の意義 荒覇吐神の信仰 神の発祥地 心身 感得を達しむる 霊覚を得る為 ブルハン神 バイカル湖に見よ 西王母 天山天池に見よ オリンポス山にカオスの神 他十二神の神託を仙風に聞け シユメールの大河 ルガル神の声を聞き 砂漠にジグラート 瀝聖の丘に立って アラ ハバキの神に祈れ エジプト ナイル河 古代 石の遺跡 神々 霊 感得 アメン ラー神 声 インド 因と果 理論 外道の師 真理を求めよ 何れ 聖地 聖石片 神の魂 秘蔵 聖地 曰ふ 東日流中山石塔山金時塔 巡礼毎 石片内蔵 是を拝する毎に 荒覇吐神 加護 

P042 廿三 
P042(内容) 全能神通力 得て 安心立命 達せん 曰ふ 古代 萬里 巡礼 赴く 六年を旅脚 曰ふ 果しなき荒野 砂漠 急変 寒暖の候 死 背合せ 道中 船 駱駝 驢馬 乗りつぎて 萬里の旅巡礼 道しるべ 口人 倶 道中 国 持参 砂金 旅の費 満し 安全 常に 盗人 用心 欠く 心労 旅 月日を数ひつ 国より出づる 旅日記 記す 大事 責務 通訳 地の古老 歴史の事を記し 神々のこと 聖書を写し 買得る 入手 旅毎 荷 重労 此の書巻 何れ 諸人 聞書 奥州 歴史の事 奥州住人 知る由もなき 倭史 奥州史 当つれば 丑寅日本史 叶ふ なかりけり 古代 日本国 奥州 坂東 西南 
P043(内容) 吾が国 肇国 倭国 更に遡る歴史に在り 東北文化の文明開化の国たるを心せずして 知ること能はざる 寛政 筆を執りたる 奥州史 波斯 至る 古代オリエント 世界 至り 拡大さ 国禁を黙認され 山靼 波斯 オリエント 各地 巡礼 秋田孝季 和田長三郎 訪史編纂 古代丑寅日本史 成れり 丑寅日本史の要 古代 語部文字 実証 残念乍ら 藩政幕政 朝廷 於ても 禁書 世襲 詮もなく 秘に編纂 悲しき 安倍 安東氏 古代 安日彦王 長髓彦王 倭史 国賊 然るに 遺さざれば 久遠に 歴史の実 葬むらる 倭史 何れの 書 丑寅日本国の実在を認むる 蝦夷たるの一語に尽きる 荒覇吐神 元なる社 外にいだして 倭神を入替ひて 神名 客神 門神 客大明神 歴史の実を抹消 

P044 廿四 
P044(内容) 然るに 荒覇吐神 不死鳥の如く 今に祀らる多し 神社の存在せる 倭の地にも遺り 参詣礼拝の儀 三礼四拍一礼 筑紫 宇佐 大元神社 遺り 出雲大社 然り 更に 伊勢神宮 於て 坂東 更に多く 武蔵の地 各所に存在 なかんずく 永川神社にも存在 北鑑五十五巻の巻終 一言申し添ひ仕る 本巻の総ては 漢文多けれども 一般 近代に読易く改めたり 何れも 秋田孝季翁 和田壱岐になる書を以て成らしめたり 更に 諸翁聞取帳 東日流外三郡誌 東日流内三郡誌 東日流六郡誌 抜けにし文面を再書 何れ 控書の写し 是れ 永代保存 和田家の秘書 遺し 
P045(内容) 御礼申上奉る 時節 紙代ままならず 大事なる史の編本 古紙 綴りたる段 平に御容赦下さるべく 幾重にもおはび申上仕る 石塔山 官林 相成り 社地 貸付 依り 主なる 社宝 私家 置蔵 諸々 遺物 書簡 秘に蔵して保護 苦労 依て 吾が家 無学 無智 世間をたばかり 此の書を書きなす事 能はざる 如く 世視に隠密 依て 庄屋の任を辞して後 長三郎権七 失き跡は 書をなす者なきが如く 世間は我家の者を見置きたるも 末吉が策 依て 子孫らにては読み書き算を自から教えて密となし 士族 平民の帰農に従事 神職にも復するなく 庶家なる吹畑藤巻の和田壱岐に委ねたり 依て 飯積新派立の稲荷宮 派立の愛宕神社 岩村の愛宕神社 委ね 宗家 佛徒 相成れる 文化元年 派立の大伊山長圓寺の地に墓をなせり 爾来 我が家 三春様と密儀 一族の古史 今 
P046(内容) 筆なせる 宿命 密 苦しき 和田末吉 印